窓の防犯フィルムの選び方と貼り方(CPマークの条件も解説)
ガラス破りに時間をかけさせる防犯フィルム。厚みの目安、CPマークが付く条件、自分で貼る場合と業者に頼む場合の違いをまとめました。
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今日できる一手:1階の窓のうち、道路や隣家から見えにくい窓を1枚選んでください。フィルムも補助錠も、まずその窓から付けます。
防犯フィルムは何を防ぐのか
一戸建て住宅への侵入手段は、無施錠に次いで「ガラス破り」が多く、令和5年は35.8%でした。ガラス破りは、鍵の近くのガラスを割って手を入れ、クレセント錠(窓の鍵)を外す手口です。ハンマーで叩き割る「打ち破り」や、火で熱して割る「焼き破り」もあります。
防犯フィルムを貼ると、ガラスが割れても破片が飛び散らず、手を差し入れられなくなります。フィルムは侵入を「ゼロ」にするものではありません。破るのに時間をかけさせ、諦めさせるための対策です。
「5分」が目安になる理由
兵庫県警察のリーフレットによると、侵入をあきらめる時間について、侵入犯の17.1%が「2分以内」、51.4%が「2分を超えて5分以内」と答えています。合わせると約7割が、5分持ちこたえられれば諦めるという計算です。
このため、窓やドアなどで「侵入に5分以上耐える」と試験で確認された製品が、防犯性能の高い建物部品(CP部品)として登録され、CPマークが付けられます。
選び方:厚みと貼り方
| 見るところ | 目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 厚み | 350ミクロン(μm)以上 | 200ミクロン程度では、すぐに破られてしまうとされる |
| 貼る範囲 | ガラス1枚の全面 | 鍵の周りや網入りガラスにだけ貼っても侵入は防げない |
| 対応するガラス | 製品の対応表で確認 | 網入りガラスや複層ガラスは、熱割れのおそれから貼れない製品がある |
| 併用 | 補助錠とセットで | CPマークの条件にも、補助錠の取り付けが含まれる |
ALSOKの解説では、フィルムとガラスの間に空気が入って圧着が不十分だと、十分な防犯性能が出ないとしています。厚いフィルムほど、気泡なく貼るのは難しくなります。
CPマークが付く条件
ここは誤解が多いところです。CPマーク付きのフィルムを買って自分で貼っても、その窓は「CP部品」になりません。兵庫県警察のリーフレットでは、CPマークが付くのは次の条件をすべて満たした場合とされています。
- 業界団体のサイトに登録された防犯フィルムを使う
- 国家検定に合格した施工者が貼る
- 補助錠を取り付ける
CP相当の性能が欲しいなら、業者への依頼を前提に考えてください。
自分で貼るか、業者に頼むか
| 自分で貼る | 業者に頼む | |
|---|---|---|
| 向いている人 | まず1〜2枚を安く固めたい | 1階の窓をまとめて確実に固めたい |
| CPマーク | 付かない | 条件を満たせば付く |
| 仕上がり | 気泡やシワが出やすい | 圧着が確実 |
| 費用 | フィルム代のみ | 施工費がかかる(窓の大きさと枚数で変わる) |
自分で貼る場合も、厚みと全面貼りは守ってください。薄いフィルムを鍵の周りに小さく貼るだけでは、ほぼ効果がありません。
賃貸の場合
フィルムは剥がすときに糊が残ったり、ガラスを傷めたりすることがあります。貼る前に管理会社か大家さんに確認してください。許可が出ない場合は、ネジ穴を開けずに付けられる補助錠と窓アラームから始めます。
補助錠とセットで付ける
茨城県警察は、防犯フィルムや補助錠など「複数の対策」を組み合わせるよう呼びかけています。フィルムで割るのに時間をかけさせ、補助錠で「割られても開かない」状態にすると、時間をさらに稼げます。
補助錠の付け方は補助錠の選び方、割られた瞬間に音で知らせる方法は窓用防犯アラームで解説しています。